Ethereumのドメインを取引。インターネットドメイン売買のようなName Bazzarが登場
Ethereum Name Service(ENS)は、2017年4月にメインネット上に稼働しました。そのローンチは、オークションプロセスを使用することで、誰でも簡単に ".eth"で終わる名前を登録できました。
そのオークションシステムでは、7文字以上の長さの.ethアドレスを購入することができ、ローンチ以降、 61万8000件以上のオークションが開始されており、3,298,707 ETHが入札されています。 ENSは日々進化していて、今後2年以内に予定されているアップグレードにより、7文字未満の短い名前のオークションが可能になります。
ENSとは何か?
Ethereum Name Serviceは、読めるEtherのアドレスを提供するためのシステムです。暗号通貨が大衆に使われるためには非常に大切なステップです。普通Etherのアドレスは43桁の非常に長くもので、初心者を混乱させるものですが、ENSを使えば、誰でも簡単に短いアドレスを作ることができます。例えば “CoffeeTimes.eth” のような感じです。
資産としてのENSドメイン
ENSオークションにおいて、多くのEthereum nameが買われるようになってから、一度とった .ethのドメインを他の人に渡すツールが求められるようになってきてましたが、これまでそのようなサービスは存在していませんでした。
所有権を交換しようとする人たちは、お互い信頼し合うか、カスタムスマートコントラクト、もしくは弁護士をつけて法的契約に頼る必要がありました。
そんな中でも、ENSの立ち上げから過去6ヶ月間、.ethの名前はものすごい数がオークションにかけられました。高価な.ethの名前として、exchange.ethが6,660 ETH(約609,000ドル)、foundation.ethは300 ETH(27,000ドル)、weather.ethは101 ETH(9,000米ドル)でオークションにかけられました。
.ethアドレスの多くは、将来の購入者により高い価格で売って利益を出すような転売のために買われています 。さらに、現行のやり方ではアドレス名の不法占拠を促しているという批判もいくつかあります。
初期のインターネットブームのときのドメイン名と同じようなことが起きています。
最初のENSドメイン市場
そこで、最初のパブリックENS市場であるName Bazaarが最近、サービスを開始しましました。このプラットフォームは.ethアドレスの所有権を譲渡する方法を提供しており、トラストレスなスマートコントラクトをベースとしたインターフェースで簡単にEthereumの名前の所有権を譲渡することができます。
これにより、.ethアドレスのやり取りに伴うトランザクションコストを削減することができます。所有権を譲渡するために必要なのは、MetaMaskまたはParityのブラウザ拡張を使ったEthereumのアドレスだけです。
あるいは、ENSドメインはhttps://www.reddit.com/r/ENSMarket/でも交換ができます。今現在では、ENSドメインの販売を目指している人数は300人を超え、数百人もの人々が参加しています。
現在、世界中に2900を超えるDNSドメインレジストラがあります。これは私たちが普段使う標準的なWebアドレスのプロトコルです。Ethereumの採用率が増加し続けると、それよりも多いENSドメインレジストラのプールができることでしょう。
参考:
Speculators Jump On New Gold Rush Called Ethereum Name Service