バーチャル空間に電子アセットを組み込むDecentralandの展望(LANDおよびMANAトークン)
Decentraland概要
Dencentralandは、Ethereumチェーン上のVRプラットフォームのプロジェクトです。デジタル世界を作り、その世界の土地1区画の所有権をトークン化するというものです。コンテンツ・クリエイターは、作ったコンテンツの所有権の証明ができますし、そのデジタル資産から価値がついて収益を上げることもできます。
現在のVRは、Facebookなどの大きな中央集権組織が持つプラットフォーム上で、ユーザは集まったり、相互に関わったり、コンテンツをシェアしたり、ゲームで遊ぶという具合ですが、チームの主張としては「中央集権型サービスよりも分散型モデルのほうが、VR空間の参加者が恩恵を受けることができる」としています。
つまり1つの組織に多くの利益が流れ込むのではなく、ユーザと貢献者(コンテンツクリエイター等)が、プラットフォーム上で行われた取引・トランザクションから利益を得ることができるようになります。
さらに、分散型プラットフォームは、サーバなどのダウンタイムやデータを見られるような検閲リスクの排除することが可能です。
トークン
Decentralandは2つのトークンを発行・流通させています。LANDとMANAです。
Non Fungible TokenであるLANDトークンが、Decentraland世界内の土地の一画の所有権を表します。LANDトークンには、VR空間の場所を示す「座標」と、参考情報がパラメータとして記録されています。
ユーザがLANDを手に入れるには、ERC20であるMANAトークンをバーン(焼却)する必要があります。MANAトークンは、そのVR空間でのグッズやサービスを購入する際にも使うことができます。
2017年12月に最初のLANDトークンが複数オークションで売り出されました。このLANDが「最初に作られた街」の中の土地の所有権を示すもので、この最初に作られた街は、GenesisブロックならぬGenesis Cityと呼ばれています。
2018年3月には、Decentralandのマーケットプレイスがリリースされ、Genesis City内の土地(LAND)が売り買いできるようになりました。https://market.decentraland.org/
また地図でその土地を散策することも可能となりました。この地図はATLASと呼ばれています。https://market.decentraland.org/0/0 2
モバイル、Web、別のVRプラットフォーム等からDecetralandの世界へアクセスできるようなアプリや方法を開発中です。
以降、https://token-lab.org/t/topic/397
- プラットフォームの仕組み
- トークン配布
- VRに関する考察