The Coffee Times

シゴト・英語・テクノロジー・人生の楽しみ方を発信してます

0xトークン「ZRX」の投資判断

0xのトークンであるZRXに関して、投資的な視点から見ていきます。

※投資のアドバイス等ではないので、投資は自身で十分なリサーチを行ってから自己責任でお願いします。

 

背景

  • トークンの役割
    1. リレーヤーの手数料
    2. ガバナンスの権利
  • ZRX の時価総額:$161 M
  • 流通量 585 M ZRX
  • 総合サプライ 1,000 M ZRX

【ホルダー内訳】

  • トークンセール$24 M 分: 50%
  • 0x持ち分:15%
  • Dev:15%
  • Founders:10%
  • Early Investors/ Advisors: 10%

 

f:id:CoffeeTimes:20190323152113p:plain

 

【価格】

  • ZRXトークンセール時:0.04 USD
  • 現在の価格:0.27 USD
  • All Time High(ATH:最高値):2.50 USD

価値の話

1. トークンの役割であるリレーヤー手数料としての価値

0x Tracker でみると、リレーヤー手数料は2017年から2019年1月までで約$3,300程度
=> これは手数料を(今の所)無料にしているリレーヤーが多いため。
=> よって手数料としての価値はあまりないが、トークンを分散させるためにもこの方式を採用している。
=> 今後はZRX以外でも手数料として使える提案(ZEIP-28)が実装されそうなので、この用途での価値は今後も期待できそうにない。

2. トークンの役割であるガバナンスのトークンとしての価値

  • 結局を0xに投票する、ガバナンスに参加するのに、いくら払いたいか?

手法1. $10M収益のリレーヤーが51%のZRXを取得するための価値:

a. 収益をあげるリレーヤーの現状の価値を算出
b. 次にフォーク後のそのリレーヤーの価値を算出
c. その後(a)の値から(b)の値を差し引き、このリレーヤーが 51%のZRXを買う最大値を算出

※ 簡単に言えば、「このフォークコストを払うくらいなら、ZRXを51%保有して自分に都合の良い提案を通したり、壊されたりしないほうを選択するために払っても良い」という価格

 

手法2. 今後1年間で交換を実現する金額を元に、払ってもいい手数料を想定:

  • 簡単に言えば、0xがあれば●●出来高の交換が実現できるので手数料を払っても良い
    →その手数料の累計をネットワーク価値とする
    →壊されるとなくなると困るため、議決権の51%を支持者が払いたい場合の価格

  • Wyre手数料0.25%を仮置き

 

そもそもガバナンストークンとしての意味があるかという批判に対して

  1. 残高を変えるAssetProxiesのアローワンス有効
  2. コントラクトのアクセス許可の有無 Exchange, AssetProxies, Governance module
  3. 0xプロトコルとやり取りしているその他外部のコントラクト、利用しているアプリ
    →同じオーダーは使えないし、離脱コストが非常に高い。

 

Hypothetical Question -では 価値を留めるにはどのようなモデルが考えられるか-

 

a. ステーキング

  1. リレーヤーによるステーキング

  2. トレーダーによるステーキング

  3. Token Execution Coordintor(TEC)によるステーキング

  4. マーケットメイカーによるステーキング

 

 

b. バーン(Kyber Networkの方式):

  • チームは明確に否定、オープンプロトコルとしての崩壊となる。
  • EthereumがETHをバーンしないのと同じ

 

c. その他重要な要素

0x version 3.0

ガバナンスへの経済的インセンティブ

 

 

詳細はTokenLabのこちらのスレッドにまとめています。