The Coffee Times

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Dharmaの概要と戦略:プロトコル企業からプラットフォーム企業へのピボット

こちらは2019年4月にTokenLab内で配信した記事の30%ほどの内容です。

 

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Dharmaは、簡単に言えば、パーミッションレスなクレジット市場(お金の貸し借り市場)を創出するという使命のプロジェクトです。

新しいプロダクトとチームの戦略、そしてそこから見えるプロトコル企業の状況を書いていきます。

クリプトレンディングが生まれている背景

トークンの新規発行・インフレによる希薄化を相殺したいトーク保有者や、ショートのために借り入れをしたいトレーダーから、クリプトのレンディングが求められてきました。

そこで借り手は暗号通貨を担保にドルかステーブルコインでローンを借り、貸し手は暗号通貨を貸して利子を得る、というサービスが出てきました。

現在レンディングの多くは、カストディ型(集権型とも言えるタイプ)の貸付プラットフォームによって提供されていますが、資金を保持するのは1つ主体であり、さらに世界のどこでもアクセス可能というわけではなく、かつ機関投資家や大口に機会が限定されるという批判があります。

そこで、クレジット市場の民主化を目指し、Dharmaなどのカストディの必要ない、スマートコントラクトによる暗号通貨レンディングのプラットフォームが登場してきました。

Dharmaについて

Dharmaは4月のはじめに分散型、ノンカストディアルのP2Pクレジット市場を公開しました。2019年4月8日に公開されて以来、3週間で$10millionドル以上のローンを実施しています。
この数字をどう見るかは人によりますが、1つの指標として、集権型のBlockFiが1ヶ月で$18 millionをデポジットしていることから、引けを取らない数字と言えます。

もともと、Dharmaはプロトコルを開発していて、サードパーティの開発者に、貸し出しアプリケーションを構築するためのツールとプラットフォームを提供するオープンプロトコルでした。

しかし自らアプリケーションの公開したことにより、Dharmaは開発者からユーザーへと焦点を移しています。Coindeskは、「Dharmaはプロトコルから、マーケットを促進する会社にピボットする」と書いています。
参考:https://www.coindesk.com/how-coinbase-backed-dharma-aims-to-stand-out-from-other-crypto-lenders

 

 

以降、下の項目を含む全編は、TokenLabからご覧ください。

- Dharmaの良さ
- Dhama の仕組み
- 差別化・戦略
- 課題
- プロトコル企業からプラットフォーム企業へ
- 余談:リクルーティングと給料