The Coffee Times

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カウチサーフィンを使ってみた

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旅先で泊めてくれるホストを探したり、現地を案内してくれる人を見つけるカウチサーフィンというサービスがある。基本的には無料なので、いつか旅行にいくときに現地の人と会うためにと思って登録していたのだ。

半年以上放置していたのだが、台湾の男から連絡がきて、東京を案内してくれと頼まれた。泊まるところが欲しいというリクエストではなく、ホテルは別でとってあるから東京のいろんなところに連れて行ってくれと言ってきた。

カウチサーフィン内でメッセージをやりとりし、待ち合わせ、原宿や渋谷、六本木を案内した。 

以前紹介した 異文化理解力などでも読んだことも実感できて割りと楽しい。

 

なぜ人々はボランティアで助けてくれるのか

基本的にこのサービスは、無料で成り立っている。Airbnbのように決算システムがあるわけでもなく、ましてやAirbnbですら7日以下の滞在での部屋貸しは日本ではまだ違法である。確か旅館業法に違反する。ではなぜ、ホストは無料で案内したり、部屋を貸して泊めてあげるのだろうかと疑問に思う人もいるだろう。

考えるに、理由は2つある。1つ目に、旅の感覚を一緒に楽しむため。2つ目に、次に旅に出た時の使える信頼の蓄積のためである。

 

1.ゲストも旅の感覚を楽しめる

「旅」は持つ独特のライブ感があり、旅をしてる人は、「計画外」の経験をけっこう期待したりする。そこにワクワク感を見出す。受け入れる側のホスト側も、旅をしている人を助けることで、この「計画外」の経験し旅のような感覚を共有できる。

 

2.自分が旅した時のための信頼の蓄積

ホストとして人を助ければ助けるだけ、Reference(推薦, 紹介の意味)というところに自分の評判が書かれる。この文章以外にも「Positive」なのか「Negative」なのかと評価される。これが蓄積されて信頼できる人と見なされれば、こいつは泊めてもいいな、とか会って案内してやるか、とオファーを受けてもらいやすい。

言い換えれば、自分のために人を助けるというインセンティブがうまく働いて、このサービスは回っているように思える。

 

ほんとうに安全なのか?

上で書いた紹介のシステムがあり、評判を見れるとは言っても、100%安心とは限らない。そこで正式会員のようなシステムも導入している。(確か年に2400円くらい)しかし、いくらお金を払っているからといって信頼できるとは言い切れないと感じる。やはり評判が大事で「positive」な意見が60個とか付いている人のほうが安心だなと思ってします。61回目で悪いことをしないとは言い切れないのだが。

 

 

こういったP2Pのサービス(Peer to Peer: エンドユーザ間同士でのやり取りのみで仲介者を挟まないサービス)が流行ってきていて、仲介者でなくあまたいる第三者での評価で信頼を得る世の中になっている。Uberのドライバーもユーザが評価する。食べログもユーザが評価して妥当性のある情報を作っていく。ビットコインの仕組みであるブロックチェーンも決済時は多数決の方式をとって信頼を確認している。

これからは現金やモノではなく、実態のないものが信頼の基礎となっていく。

 実現したいことを声にあげていると、いずれ誰かが何とかしてくれるのが今の世の中である。他力本願でいいという訳ではなく、声に出して手をあげたもん勝ちの世界に近づいている。積極的にチャンスを掴みに行く気持ちで生きていたい。