The Coffee Times

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鬼怒川決壊 テクノロジーは自然災害とどう向き合うべきか

台風による豪雨により、メディアでは関東・東北水害と呼ばれる自然災害が起きてしまいました。

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9月12日現在で死者4人、不明15人、4260人が避難、1万1200軒が停電という現状で、折り悪く自然災害とセットで使われるようになってしまった「想定外」な災害が再度起きてしまっています。

この「想定」ですが、政府やインフラ会社・建設会社ともに、致命的になる災害レベルから相当の余裕を見た想定をし、閾値(ここを超えたらまずいという限界値)を設定しているはずです。しかし、地球環境は知らないところで「微小」な変化をしていきます。そしてその変化はトータルで「微小」となっているだけで、1次関数のように右肩上がりの直線に思えても、実際には上にも下にも大きく変化しているのです。

 

これでは人の実感として知覚しにくく、定量的にもグラフの軸の取り方や見方次第で、変化を捉えることが難しいのです。ゆえにその閾値の設定の妥当性というのは難しく、設備投資と品質がトレードオフとなると、とにかく最強で屈強な建築物・インフラをというのは民間企業の目指すところではないのです。

 

それでは今後は、この「想定外」が起こってしまうことを「想定内」とし、

「防災」ならぬ事後の「防被」にテクノロジーリソースを投入していくのが21世紀のあり方ではないでしょうか。アイアンマンスーツのように物理的に体を守るものがスマートフォンサイズで携帯できる、ドローンなどの小型動力により一時的避難ができる、など、回避・防御できる装備が必要だと感じます。