ビットコインが70万円を突破
タイトルの通り、1ビットコイン(1BTC)の価格が70万円を超えました。
つい2ヶ月前は45万円突破で、上がりすぎでしょう。と思っていたのですが。
ちなみに1BTCが70万円なだけで、0.1BTC(7万)とか、0.01BTC(7千円)など、分割して購入できます。一番はじめの方などは、ここがわからず、高すぎといって躊躇する人をよく見てきました。
さて価格がここまで行くと、いろいろとキャズムを超えます。エンジェル投資する人や独立する人も増えるでしょうし、企業も開発に回すリソースが増え、より仮想通貨が身近になるサービスが出て来ることでしょう。
ガバナンスの問題で色々、実はあるんですが、それは後のち解説します。
まだ持っていない方は、体験してみましょう!(煽り
・Zaif
Ethereumのドメインを取引。インターネットドメイン売買のようなName Bazzarが登場
Ethereum Name Service(ENS)は、2017年4月にメインネット上に稼働しました。そのローンチは、オークションプロセスを使用することで、誰でも簡単に ".eth"で終わる名前を登録できました。
そのオークションシステムでは、7文字以上の長さの.ethアドレスを購入することができ、ローンチ以降、 61万8000件以上のオークションが開始されており、3,298,707 ETHが入札されています。 ENSは日々進化していて、今後2年以内に予定されているアップグレードにより、7文字未満の短い名前のオークションが可能になります。
ENSとは何か?
Ethereum Name Serviceは、読めるEtherのアドレスを提供するためのシステムです。暗号通貨が大衆に使われるためには非常に大切なステップです。普通Etherのアドレスは43桁の非常に長くもので、初心者を混乱させるものですが、ENSを使えば、誰でも簡単に短いアドレスを作ることができます。例えば “CoffeeTimes.eth” のような感じです。
資産としてのENSドメイン
ENSオークションにおいて、多くのEthereum nameが買われるようになってから、一度とった .ethのドメインを他の人に渡すツールが求められるようになってきてましたが、これまでそのようなサービスは存在していませんでした。
所有権を交換しようとする人たちは、お互い信頼し合うか、カスタムスマートコントラクト、もしくは弁護士をつけて法的契約に頼る必要がありました。
そんな中でも、ENSの立ち上げから過去6ヶ月間、.ethの名前はものすごい数がオークションにかけられました。高価な.ethの名前として、exchange.ethが6,660 ETH(約609,000ドル)、foundation.ethは300 ETH(27,000ドル)、weather.ethは101 ETH(9,000米ドル)でオークションにかけられました。
.ethアドレスの多くは、将来の購入者により高い価格で売って利益を出すような転売のために買われています 。さらに、現行のやり方ではアドレス名の不法占拠を促しているという批判もいくつかあります。
初期のインターネットブームのときのドメイン名と同じようなことが起きています。
最初のENSドメイン市場
そこで、最初のパブリックENS市場であるName Bazaarが最近、サービスを開始しましました。このプラットフォームは.ethアドレスの所有権を譲渡する方法を提供しており、トラストレスなスマートコントラクトをベースとしたインターフェースで簡単にEthereumの名前の所有権を譲渡することができます。
これにより、.ethアドレスのやり取りに伴うトランザクションコストを削減することができます。所有権を譲渡するために必要なのは、MetaMaskまたはParityのブラウザ拡張を使ったEthereumのアドレスだけです。
あるいは、ENSドメインはhttps://www.reddit.com/r/ENSMarket/でも交換ができます。今現在では、ENSドメインの販売を目指している人数は300人を超え、数百人もの人々が参加しています。
現在、世界中に2900を超えるDNSドメインレジストラがあります。これは私たちが普段使う標準的なWebアドレスのプロトコルです。Ethereumの採用率が増加し続けると、それよりも多いENSドメインレジストラのプールができることでしょう。
参考:
Speculators Jump On New Gold Rush Called Ethereum Name Service
Polkadotトークンホルダーの利点、各ノードの役割、そのインセンティブ設計
Polkadotについて
PolkadotはICOが完了して、しばらくはあまり話題にならない可能性がありますが、
クロスチェーンはかなりの確率で来年のホットワードになると思うので、また少し書きます。
概要は前回記事を読んでみてください。
Polkadotとは | ブロックチェーン間をつなぐ Web3プロジェクト - The Coffee Times
Polkadotについて簡単にいえばブロックチェーンをつなぐネットワークです。各ブロックチェーンのセキュリティをPooled securityという形で担保しつつお互いをつなぐという部分が、他のCosmosなどとは違った技術的特徴だと先日core developerが東京に来た際に言っていました。
個人的に思うのは、ロードマップが非常に長い(約2年)のため、他のプロジェクトととの差別など今はあまり重要じゃないと言った様子です。Pivotする可能性は常にあるので、そこで小さな差別化を図るよりもまずは実装ファースト、というのが心境のようです。
トークン所持者のメリット
またトークンに関して質問をすると、トークンホルダーのメリットは大きく2つ。
1つは、トークンの価値上昇が期待できること。(開発者自身がいっていました)2つ目は、ピュアにPoSの利益を享受できること。つまり次のブロックを生成した人に報酬が与えられるその報酬と、プロトコルの変更・更新などのガバナンスの参加権限です。
PoSでは、「マシンの性能がよく・電気量をたくさん使えるノードが報酬をうけやすい」PoWと異なり、Stakeの量、つまりトークン量によって報酬が与えられるため、トークンを持つインセンティブになります。(トークンを持っている人が自己不利となる行動を起こさないというアサンプション=前提にもとづいて設計されています。)
さらにトークンホルダーのBenefitというのは、あとからいくらでも付与されることが可能です。2年後となると、今とは状況はまったく変わり、様々なDappsに対し、特定のトークン以外が使えるという状況になると想像されるため、一概に上記2つの利点だけがトークンを持ちたい理由、とは必ずしもいえず、ビジョンを応援する目的で持つ人も多いようです。
ネットワークの構成要素
ここでpolkadotのネットワークを構成するノードの役割、そしてそのノードを動かす動機を書きます。
・Validators
PoWでいうところのマイナーにあたります。次に紹介するCollatorから許可を受けリレーチェーンを有効化し、他のValidatorとコンセンサスをとります。そして報酬にトークンを得ます。
・Nominators
リレーチェーンをセキュアにするために、適切なValidatorを選ぶのがこのNominatorです。staking DOTsとあり、こちらも報酬を貰える役割です。
NominatorとValidatorを分けているのは、セキュリティを100%妥協せず、ノード間のコミュニケーションなくし効率化するためでしょう。
・Collators
パラチェーンのトランザクションをまとめ、Validatorのための「状態トランザクション」を生成することで、パラチェーンを維持します。これのおかげでスケーラビリティ問題に対応します。
現状のPowでは、マイナーがマインするトランザクションをすべて見て、その上でブロックを生成します。しかしCollatorは同じ役割ですが、Collator1つに対し、担当するパラチェーンは1つにしています。CollatorAはパラチェーンAだけを、CollatorBはパラチェーンBだけのトランザクションを生成します。そしてそれに対応するValidatorがそのチェーンを有効化します。
その結果、手数料を得ることができ、それがこの役割のインセンティブになります。上2つと違うのはPosのトークンexpansionと違い、あくまで手数料が貰えるので、取引が活発になることがこの役割にとっての追い風になります。
・Fishermen
これがセキュリティの最後の要であり、ネットワーク・悪意のあるValidatorを監視し、健全性を維持します。悪意のあるValidatorを見つけた場合に、そのValidatorのトークン持ち分はバーンされることになっていますが、一部がバーンされずFishermenに渡されるため、この役割のインセンティブになります。
こうしてみてみると、最適化するために4つの役割にわけ、それぞれがインセンティブ設計されています。これらの役割はすべてのノードと連絡を取るのではなく自分の連絡を取るノードはこれと決まっているため、そこまでトランザクション時間に影響を与えないようです。
今後
プロジェクトとしてロードマップは約2年とかなり長期的に見ています。界隈を取り巻く状況は2年で変わるだろうけど、多くのブロックチェーンまたプライベートなコンソーシアムのチェーンがたくさん出るだろうと予測しているみたいです。
個人的にも2018年はクロスチェーンが大きなトピックになると考えています。将来、本流ビジネスのサービスで、わざわざチェーンを選ぶ必要はないです。今日自分らがネットを使う際、動画だからTCPじゃなくてUDPのプロトコルで通信しよう、なんて意識しないわけです。
浸透してきてもまだまだ黎明期です。これからもさらに面白い話が待っています。
ご一読ありがとうございました。