Qchainアップデート ICOに関してなど
Qchainのアップデートになります。
ICOのスケジュール
7月に予定していましたが、Zerionに委託していたコード監査が長引き、最新の予定は8月の中旬から後半になってます。詳しい日程が決まってきたら、またお伝えします。
ICOのマルチシグアカウントについて
今回のクラウドセールでは、 5 of 6 のマルチシグを採用します。これは、6つの秘密鍵のうち5つが署名されないと、取引を実行しないというものです。
つまり6つのうち2つを第三者機関に預けることで、信頼性が担保され、持ち逃げ等を抑制できます。たとえばですが、Qchainチームのうち4人が送金したい!といっても残りの2人(Qchainではない外部機関)が「無理!」といえば、送金は行うことができないからです。
Qchainでは、Ethreum / NEMチェーン上でクラウドセールをするため、Ethreumアカウントウォレットのマルチシグ2つは、コード監査を行ったZerion社に委託し、NEMアカウントウォレットのマルチシグは、NEMコミュニティのKailin氏とJeff氏に委託します。 Kailin氏は、QchainのNEMクラウドセールのハンドリングをしており、Jeff氏はNEM財団のVPです。
ちなみに、今朝、米SEC(証券取引委員会)が、基準を満たしたトークンは金融商品にあたり、扱いはいわゆる連邦証券法に則るという判断が出されました。
配当も投票券を有さないQchainトークンは、注視はするが今のところ特に変わりはないというのがチームの共通見解です。あくまでプロダクトで使う機能的トークンという位置づけです。(もちろん何度も言ってますが、中立性をもって関わるので、怪しいところは叩きます)
(ちなみにICOの投資家の教育・保護のため、こんな資料もまとめられています。情報が歪んで伝わる可能性が高いので、原文を読むべし。Investor Bulletin: Initial Coin Offerings | Investor.gov)
チーム情報
今アルファ版にむけ開発をしているところです。フロントdevのRoy氏というのがいるんですが、マレーシアでNEM財団のLon氏と話したそうです。近々その内容をまとめた記事が出せそうです。
また創業者のWallyの情報もMediumにアップされました。
すごい簡潔に紹介すると、ネット広告スタートアップで働いたのちに、アメリカ国立衛生研究所でコンピュータ・神経系の研究をし、カリフォルニア大学で、環境系の研究をしているエコな人です。
Google Adwords や Adsenseを使ったことがない人はそもそもプロダクトが良くわからない可能性が高いので、アルファ版なりDemoで早く広まることを望んでいます。
Telegram の Qchain Japanもあります。
Token-as-a-Service:TaaSは暗号通貨の投資ファンド
2017年4月、TaaS(トークン・アズ・ア・サービス)というEthreumトークンがクラウドセールにて配布されました。簡単に概要を書きます。
簡単に言うと投資ファンド。TaaSの運営元が投資ファンドとして、ブロックチェーン・仮想通貨プロジェクトやサービスに投資をします。そのリターンを毎四半期ごとに、TaaSトークンの所持者に還元するというものです。
例えばTaaSプロジェクトが、ビットコインやいろいろなプロジェクトに投資をし、1億円利益がでたとしましょう。その50%の5000万円をトークンホルダーが山分けします。自分の保持しているTaaSトークンの数が、1,010,000 TaaSであれば、TaaSの全発行(101,000,000TaaS)の1%を自分が持っていることになるので、5000万円の1%の50万円相当のEthreumが、TaaS保有アドレスに送信されます。
ファンドとして、毎月・どのプロジェクトに・いくら投資しているのか・パフォーマンスがどうだったか、というポートフォリオの情報は、Crypto Graphic Auditというソフトで確認ができ、ブロックチェーンの特性上、透明で改ざんできないデータのため、100%正しい情報を見ることができます。
このソフトは今月5月から開始されるようです。
また先程、利益の50%はホルダーに還元とありましたが、残り25%はファンドの再投資資金として使われ、ファンドが大きくなっていきます。残り25%は運営費等に当てられる予定です。
現在TaaSは、LiquiとLivecoin の取引所で手に入れることができます。
仮想通貨プロジェクトは順調に成長しています。今年は、株式市場のIPO(新規上場)より、仮想通貨プロジェクトのICO(イニシャルコインオファリング=IPO相当の意)のほうが2倍以上資金を集めています。
うまく機能すればこのようなファンドで遊ぶのも楽しいかもしれません。
Belacoinとは?そしてBelacamの将来性について
久しぶりの更新です。ここ最近はGMATというテストで撃沈し5月末のリベンジのため、かなりの時間を割いて勉強しています。仕事もそれなりに忙しく、ブログを更新していませんでしたが、GWに入ったため、BelacoinとBelacamというサービスについて手短に書こうと思います。
Belacoinとは
暗号通貨の一種です。相変わらず米国好きで、米国のスタートアップ事情に目がない私ですが、かつ仮想通貨・ブロックチェーン関連となると更に好奇心が増します。それで興味を持ち始めたのが、このBelacoinというプロジェクトです。
米国で会社登記がもっとも多いデラウェア州に本拠地を構えるAmbiafundが運営・開発しています。技術が独創的というよりは、仮想通貨やブロックチェーンのユースケース(利用シーン)を多く作っていこうという考えの元、事業をしています。
Belacamについて
Belacoinを使ったサービスがBelecamです。一言で言えば、報酬のあるインスタグラムです。つまりユーザは写真を投稿して「いいね!」がつくとBelacoinを獲得できるSNSです。Belacoinはpoloniexなどの世界最大取引所でBitcoinに交換することができますから、実質、法的通貨を得られることになります。
以下のようにYahoo!Finaceで「Instagramよ、ライバルがきたぞ」という説明がされています。
Watch Out Instagram, This Competitor Lets You Get Paid for Posting
現在はBeta版テストとしてしっかり稼働はしているものの、デザインもお世辞にも綺麗とは言えません。しかし5月末にはデザインが以下のように刷新される予定です。
(左が新しいデザイン。右が現在。)
We've heard your feedback, and we're redesigning #Belacam. More screenshots later, but here's a side-by-side comparison (redesign on left) pic.twitter.com/xsNNDBTUg1
— Belacoin (@BelaCoin) 2017年4月24日
また細かい話(界隈の人は好きな話)ですが、5月のデザイン刷新と並行して幾つかのアップデートを予定しており、プログラムソースのコア部をLitecoinベースに書き換えるとのことです。したがってSegwitを導入し、ユーザが増えてもBelacoinを遅延やストレスなく獲得・送金することができるようになります。
また運営元のAmbiafundが、元Facebookのエンジニアを手伝いで雇えたそうで、バグ取り含めて開発はかなり早く進んでいます。人員が確保しやすいのはアメリカのスタートアップの強みだと言えますね。
今後
Instagramのユーザ数はつい最近700百万ユーザを超え話題になりましたが、多くのヒットSNSは同じような緩やかな増加のあと線形に伸びていきます。(Facebookも同様でした。)
写真はStatistaより引用
Belacamも似たようなユーザ曲線を辿るとすれば、個人の活動や趣味で経済的安定を得れる時代が実現したと言えます。
それは一例に過ぎませんが、Occupy of Wall Streetから明るみに出た貧富の差への対応策として、仮想通貨のアプリやサービスは、ベーシック・インカムと並ぶ解決策になり得るといえます。