The Coffee Times

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Bitfiniex の LEO のトークンモデル は BNB よりも優れているのか?

概要

Bitfinex の LEO という取引所トークンがつい先月に IEO を実施して、$ 10 billion もの資金を調達したことで話題になりました。
実際には、Bitfinexの運営元である iFinex のトークンであり、Bitfinex 以外にも使えるようになる予定です。
今回は、LEOについてトークンモデルと他取引所トークンとの比較、また考えられるリスクを書いていきます。

 

 

 

 

LEO トークンとは何か

Bitfinexの運営元である iFinex のトークンであり、Bitfinex 以外にも使えるようになる予定です。現在は、Bitfinex、Ethfinex Trustless、Nectar(NECトークン)という製品があり、将来的には、Bitfinex Derivatives、eosfinex、iFinex IEO Platform などが予定されています。
他にもあるので、プロダクトについては別の投稿で説明します。
今回はメインのトークンモデルについて書きます。

 

 

トークンモデル:売上分のバーン

iFinex とその関連会社は、月に1回、iFinex の総売上高(Ethfinexを除く)の最低27%に相当するLEOを市場から買い戻します。買戻しは当時の市場レートで行われます。

BNB と異なるのは毎月という点、また利益ではなく売上高が基準となる点です。

※ちなみに手数料を支払うために使用されるLEOトークンも、この買戻し義務を果たすために使用される可能性があるとあります。この分は買い戻しはおきずに単にバーンされることになります。

(原文: Repurchases will be made at then-prevailing market rates. LEO tokens used to pay fees may also be used to satisfy this repurchase commitment.)

Ethfinexは 2017年にネイティブトークン(NEC)を発売し、その売上の一部はすでに割り当てられているため、Ethfinexとそのサブ製品は除外されています。

面白いのはここからで、この売上ベースのバーンモデル以外に、追加のバーンイベントがあります。

 

 

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この先は、TokenLab のこちらのリンクからお読みください。

  • iFinexについて
  • トークンモデル
  • 追加のバーンイベント
  • トークンのユーティリティ
  • 考えるうるリスク
  • 結論
  • 参考情報

Veil が Augur をフォークした背景と “AugurLight” で可能になること

Veil は 0x と Augur のプロトコルを使って構成されている予測市場のプラットフォームです。
その Veil が Augur をフォークして AugurLite なるものを開発することを発表しました。このレポートでは、その背景とAugurLiteに関して書いていきます。

背景

Augur には UI とダウンロード用のアプリがありますが、見た目があまりよくないため、Veilのようなチームが良いUXを提供して予測市場に参加する人数を増やすことを狙います。

Veil には 検証済みの Augur 市場のみが表示されます。Veil は0xを使ってオフチェーンでオーダーをリレーするため、ユーザーはガス費用をかけずに注文を自由に送信およびキャンセルできます。

ちなみに現在AugurとVeilの間で流動性は共有されていません。

Veil は、即時決済が可能です。つまりユーザーは1%の手数料で獲得した賞金を市場から引き換えること(redeem)ができます。一方、Augurでは現在、市場が完全に決済されるまで27日かかります。

このように Veil は、流動性を共有しない代わりとしてAugurを進化させつつ、スマートコントラクトの基礎の部分はAugurを使用していました。

 

フォークの概要

しかしつい最近、VeilがAugur v1をフォークし、AugurLite を開発することを発表しました。DDEXが0xとは別のDEXプロトコルを独自に開発することを選択した件に似ています。

以下は、変更点を比較した表になります。

 

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詳細や今後など続きはTokenLabの以下リンクからご覧頂けます。

https://token-lab.org/t/topic/585/

 

 

 

Dharmaの概要と戦略:プロトコル企業からプラットフォーム企業へのピボット

こちらは2019年4月にTokenLab内で配信した記事の30%ほどの内容です。

 

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Dharmaは、簡単に言えば、パーミッションレスなクレジット市場(お金の貸し借り市場)を創出するという使命のプロジェクトです。

新しいプロダクトとチームの戦略、そしてそこから見えるプロトコル企業の状況を書いていきます。

クリプトレンディングが生まれている背景

トークンの新規発行・インフレによる希薄化を相殺したいトーク保有者や、ショートのために借り入れをしたいトレーダーから、クリプトのレンディングが求められてきました。

そこで借り手は暗号通貨を担保にドルかステーブルコインでローンを借り、貸し手は暗号通貨を貸して利子を得る、というサービスが出てきました。

現在レンディングの多くは、カストディ型(集権型とも言えるタイプ)の貸付プラットフォームによって提供されていますが、資金を保持するのは1つ主体であり、さらに世界のどこでもアクセス可能というわけではなく、かつ機関投資家や大口に機会が限定されるという批判があります。

そこで、クレジット市場の民主化を目指し、Dharmaなどのカストディの必要ない、スマートコントラクトによる暗号通貨レンディングのプラットフォームが登場してきました。

Dharmaについて

Dharmaは4月のはじめに分散型、ノンカストディアルのP2Pクレジット市場を公開しました。2019年4月8日に公開されて以来、3週間で$10millionドル以上のローンを実施しています。
この数字をどう見るかは人によりますが、1つの指標として、集権型のBlockFiが1ヶ月で$18 millionをデポジットしていることから、引けを取らない数字と言えます。

もともと、Dharmaはプロトコルを開発していて、サードパーティの開発者に、貸し出しアプリケーションを構築するためのツールとプラットフォームを提供するオープンプロトコルでした。

しかし自らアプリケーションの公開したことにより、Dharmaは開発者からユーザーへと焦点を移しています。Coindeskは、「Dharmaはプロトコルから、マーケットを促進する会社にピボットする」と書いています。
参考:https://www.coindesk.com/how-coinbase-backed-dharma-aims-to-stand-out-from-other-crypto-lenders

 

 

以降、下の項目を含む全編は、TokenLabからご覧ください。

- Dharmaの良さ
- Dhama の仕組み
- 差別化・戦略
- 課題
- プロトコル企業からプラットフォーム企業へ
- 余談:リクルーティングと給料