ここ1ヶ月で、Qchainはチームを拡張してきてます。人材が増えるにつれて、当初のアイデアを超え、ブレーンストーミングや開発できるようになり、そしてそれらを実現できるようになってきています。
この記事は増えて活性化してきた議論や記事を編集・補足をしたものです。
さらに今回は、わりと新しい話です。エンタープライズ向けの有料調査サービス(アンケートアプリ)を開発し、Qchainのプラットフォームに組み込むことにしました。
この主な目的は、学生や専業主婦など少額の収入を求める人たちに、スムーズかつ確実に報酬を得る方法を提供することです。やり方としては、調査用のアンケートを記入するというものです。
イメージはこんな感じなようです。
マーケティング担当者、アンケート調査者、学者、A / Bテスト担当者、および予測や意思決定をするために多数の情報を必要とするすべての人が、自分自身で調査アンケートを作ることができます。
このアイデアは、今は存在していないブロックチェーンベースのアンケートをやったら何かうまくいくんじゃないか?というような気まぐれではないと強調しておきます。 Amazon、Google、SalesForceが一般ユーザや企業にとって不可欠なサービスやツールを開発してきましたが、私たちもこれらの会社のようになりたいと思いチーム内で話し合ううちに、このアイデアが生まれました。
つまり、デジタルマーケティング者と、デジタル広告主のための包括的なエコシステムを作り上げ、不可欠なサービスを提供するためです。
アンケートWebアプリ
では、調査Webアプリケーションはどのような構成なのか、という話に入っていきます。
ユーザーは、ログインページで、広告アプリケーションまたはアンケートアプリケーションにするかを選択できます。どちらもそれぞれにアカウントが必要になります。
アカウントを作成した後、ユーザーは、基本的なユーザ情報を記入します。理由は、アンケートのクラス分けでフィルタリングのためで、適切なアンケート対象者に、適切なアンケート・質問をできるようにするためです。(例えば、大学生向けのアンケートが、専業主婦のユーザのところに表示されないようにするためです)。
Qchainは、このユーザデータを販売したり、法的および目的外の使用はしません。他の記事や情報でも我々は話しているんですが、ユーザーのプライバシーを維持することは、最重要事項であり、常に気にかけていることの1つです。もしユーザが登録しているときに、記入したくない任意項目があれば、記入しないことを選択することができ、その情報を必要とするアンケートの対象にならないだけです。
ログインイメージ。これ以外の画像はまだないとのこと。笑
エンタープライズアンケートのほうにログインすると、ユーザーは右側のメニューで「参加者」セクションと「調査者(Researcher)」セクションを選べます。ユーザーが「調査者(Researcher)」ボタンをクリックすると、調査用アンケートを作成するためのインターフェイスに誘導されます。調査アンケートを提出する人は、アンケートを書いてくれる人のために参加資金として払うQchainトークンの種類を選び(ETHベースの場合はEQCトークン、XEMベースの場合はXQCトークン)、そのトークンを払うためのウォレットのアドレス(NEMまたはEthereumウォレットのアドレス)、および参加者一人当たりトークン料(つまり料金)を決めて、次に進みます。そのあと、調査アンケートのトピックのカテゴリを選ぶページに移り、決めたら送信します。
一方、ユーザーが「参加者」ボタンをクリックすると、『その時点にアンケートに参加可能かつ、ユーザが入力した基本情報に合わせて対象となってすべてのアクティブな研究・調査アンケート』のリストが表示されたインターフェイスに誘導されます。ユーザーが参加できないアンケートは、対象とならない理由を示すために、そのアンケートの対象が記載されます。(若手社会人向けのアンケート、など)
調査者(Researcher)のメリット
調査者は、Qchainのこの調査サービスを使えば、場所に囚われず、世界中の被験者・対象者にリーチすることができ情報を集めることができます。被験者情報(アンケートに答える人たちの情報)は、制度審査委員会(IRB)規則、倫理指針、対象無作為化要件、偏見軽減などのために検閲されます。また、調査者のための「統計ツール」をいくつか作っていて、それを使って、データ分析と処理を簡素化をできるようになります。
(※研究倫理審査委員会(IRB)・・・臨床研究に当事者以外の第三者によって、研究・調査の是非を審議する会のこと。 IRBの存在理由は、被験者の権利と安全を守ることです。)
調査者は、「広告主がQchainの広告アプリを使ったとき」と同様のメリットを得られます。つまり、中央政権にコントロールされず調査に使う資金の管理を維持することができます。さらに、承認プロセスに時間をかける必要もなく、登録後ただちにアンケート・調査を提出することができます。
アンケート参加者のメリット
参加者は、調査アンケート完了の確認がされた後すぐに、報酬としてトークン(EQCまたはXQC)を手に入れることができます。これは、現状のほぼすべての調査アンケートサイトとは、大きく異なっています。現状のアンケートサイトは、報酬があったとしても少額では受け取れなく、ある程度大きな金額まで報酬額が蓄積されないと引き出しができません。(多くのアフィリエイトやGoogle Adsenseも同様ですね。8000円以上たまったら引き出せる、などになっています。)
さらに悪いことに、現行サービスは多くの場合、なるべく引き出しをさせないような制約事項が多くあり、ユーザは大量の時間を浪費しています。
また、悪意のある調査サイトとは異なり、Qchainはユーザーデータと電子メールアドレスをスパマーに販売したり、ユーザーが調査に入力したデータを保存したりすることはないので、参加者は安心して回答することができます。 Qchainは、法的な遵守とアンケートの対象を絞る目的のためだけに登録情報を保持します。
ユースケース例
エンタープライズ(企業)が使うであろう有料調査機能のイメージを理解するために、考えうる2つの具体例をご紹介いたします。Qchainチームはアメリカ発なので、登場人物はアメリカぽいケースですが、ご容赦を(笑)
1.Qchainを使って政治学者が被験者の回答を得る:
大学の教授であるジャネット・ウェーバー博士は、政治的考え方と投票習慣に関する調査について、すぐ質問に答えてくれる被験者を探しています。ウェーバー博士は、調査アンケートに回答してくれた参加者に5 XQCトークン提供することに決めました。ウェーバー博士は、18歳から30歳の人の中で要件を満たしている男性参加者を対象に調査を開始することにしました。数日後、ウェーバー博士は、アンケート用のNEMの残高が使い切られたという通知を受け取ります。彼女は希望の調査アンケート数に達したので、追加の資金をウォレットに移すことはせず、調査を終了し、Qchain Webアプリから結果をCSVファイル(カンマ区切りの値ファイル)としてダウンロードして、自身で分析をします。
2.マーケティングリサーチ会社がA / Bテストを実施:
市場調査会社のAqualad Analyticsは、ある映画の配信会社に頼まれ、「次のスーパーヒーロー映画はどのようなキャッチフレーズをつければ世界中の人に印象を与えることができるか」を調べて一緒に決めることになりました。 Aqualad Analyticsは、QchainのA / Bテストの簡単なアンケートをつくり、対象を絞らずアンケートはすべてに公開し、調査アンケート完了者には引き換えにトークン(今回はEQC)を提供することにしました。各アンケートの質問は、「キャッチコピーだけが異なる2つの映画ポスターの中から好みのものを選択してください」というものです。
調査アンケート用に使うウォレットの残高が0になった後Aqualad Analyticsは、Qchainのツールを使用して、調査結果をダウンロードし、フィルタをかけ、性別や年齢、国籍やその他のカテゴリにソートします。そしてAqualad Analyticsは、その結果を依頼もとであった配信会社へプレゼンすることができます。