The Coffee Times

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電気自動車+自動運転+シェアリングエコノミー

techcrunch.com

 

最近になって各所で話題にのぼる「電気自動車+自動運転+シェアリングエコノミー」についてです。英語の勉強にもなるので読んでみてください。しかし今回はこの記事より少し飛躍して「移動はどうあるべきか」まで考えて書いてみます。

電気自動車 VS 水素燃料自動車

まず電気自動車に関しては、車と家で使える蓄電池を、Teslaを筆頭に、日産やメルセデス・ベンツも開発を急ピッチで進めています。(蓄電・発電機器:「ベンツ」マークの蓄電池を家庭に、ダイムラーが世界展開へ (1/2) - スマートジャパン

ここで、水素燃料であるTOYOTAの「ミライ」のほうが最先端じゃないのか?という反論が浮かび上がってきそうですが、私の意見は、圧倒的に ”電気自動車 > 水素燃料自動車"です。
なぜなら電気自動車は、上で紹介したような蓄電池を活用することにより、家でも使えるスマートハウス・スマートグリットという社会インフラの一部になりえるからです。既存の電力網を使って給電ステーションを配置したほうが世界的にスケールもしやすいです。

そういった意味では水素燃料を1000万円以内で販売できるトヨタはある意味その開発力はバケモノであり、エネルギー会社・基礎研究所としての地位が際立っていくように思えます。東大のある教授は、トヨタの水素燃料電池のためにミライを買いたいとも言ってたほど、技術が先に抜き出ている感があります。

 

 

 

シェアリングエコノミー ✖ 自動車

Uberのようなシェアリングエコノミーはどんどん普及し、今後止まることはないでしょう。個人の車を持つことがなく、必要なときにアプリでタクシーを格安で呼び出して移動する、というライフスタイルが大多数を占めるのはもはや時間の問題です。

そしてそれらのタクシーは自動運転となっており、ドライバーがいないという可能性は往々にして考えられます。すると一部の公道は、人の運転を禁止する道路になるような気がします。それを考えると国単位でのイノベーションをおこしやすいアメリカ・シンガポールから動きが進んでいくように思えます。

将来は「車を運転すること」が、「馬が道路を走るようなもの」になると予想する人もいますが、そこまでのキャズム超えは難しい気もします。車は運転好きも多いし、高級車の熱狂的なファンも多いですし、何より既得権益の上級権利者は、高級車を好む傾向もあるため、それがイノベーションの妨げになる可能性が高いからです。

 

パーソナルモビリティの台頭

最後はパーソナルモビリティについてです。車ではなく、あくまで移動としての手段と「パーソナルモビリティ」という言葉を使っています。割りと最近では使われることが多くなってきたように思えます。これは完全に1人用の乗り物です。トヨタもこの分野は力を入れていてi-ROADというのが、製品として発表されています。(トヨタ | パーソナルモビリティ | TOYOTA i-ROAD

パーソナルモビリティの決定版のようなデバイスが世に出たときに社会は変わります。(例えば連結可能で、充電は連結時にするようなものです。)

パーソナルモビリティが自宅から主要の道路まで運び、大きな道路では、電気自動車+シェアリングエコノミーのタクシーが運ぶ、というのが、想像できる未来です。パーソナルモビリティも自動運転であるので、移動しながらの時間を有効に使うことができます。

さらに渋滞の緩和ひいては地球温暖化の防止といったビジョンを描けるため、投資家の巨額のお金を集めるのはそう遅くないと考えます。はじめは車いすのプロジェクトから始まったWHILLもパーソナルモビリティの開発を目指すとして資金調達をしています。 ちなみにGMからはこんな形のモビリティビジョンが発表されています。

phys.org

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いずれにしても、そう遠くない将来、私達の移動手段は大きく形を変え、移動という概念を意識することが少なくなっていくでしょう。駐車場はいらなくなるから不動産価値にも影響があるだろうな、とか考えておくと思考訓練になるのではないでしょうか。

 

ご一読ありがとうございました。