The Coffee Times

シゴト・英語・テクノロジー・人生の楽しみ方を発信してます

Bitfiniex の LEO のトークンモデル は BNB よりも優れているのか?

概要 Bitfinex の LEO という取引所トークンがつい先月に IEO を実施して、$ 10 billion もの資金を調達したことで話題になりました。実際には、Bitfinexの運営元である iFinex のトークンであり、Bitfinex 以外にも使えるようになる予定です。今回は、LEOに…

Veil が Augur をフォークした背景と “AugurLight” で可能になること

Veil は 0x と Augur のプロトコルを使って構成されている予測市場のプラットフォームです。その Veil が Augur をフォークして AugurLite なるものを開発することを発表しました。このレポートでは、その背景とAugurLiteに関して書いていきます。 背景 Augu…

Dharmaの概要と戦略:プロトコル企業からプラットフォーム企業へのピボット

こちらは2019年4月にTokenLab内で配信した記事の30%ほどの内容です。 Dharmaは、簡単に言えば、パーミッションレスなクレジット市場(お金の貸し借り市場)を創出するという使命のプロジェクトです。 新しいプロダクトとチームの戦略、そしてそこから見える…

USDC (USD Coin)について

Circleは、インターネット上のFiat Moneyの新しいオープンスタンダードを目指して、Coinbaseと共同でCENTRE コンソーシアム を発足し、USDCを発行しました。 少しCiecleとスペルが似ていますが、CENTREはあくまで別組織で、Circleが中心となっています。 USD…

スケーリングに取り組む企業「StarkWare」のプロダクト “StarkDEX” と “StarkPay” とは

概要 StarkWareはイスラエルを拠点とするスタートアップで、ZK-STARKという技術を使ったアプリケーションを開発しています。STARKは、Scalable、Transparent、ARgument of Knowledgeの略です。 最初はEthereumだけに絞っていたようですが、他のプラットフォ…

バーチャル空間に電子アセットを組み込むDecentralandの展望(LANDおよびMANAトークン)

Decentraland概要 Dencentralandは、Ethereumチェーン上のVRプラットフォームのプロジェクトです。デジタル世界を作り、その世界の土地1区画の所有権をトークン化するというものです。コンテンツ・クリエイターは、作ったコンテンツの所有権の証明ができま…

0xトークン「ZRX」の投資判断

0xのトークンであるZRXに関して、投資的な視点から見ていきます。 ※投資のアドバイス等ではないので、投資は自身で十分なリサーチを行ってから自己責任でお願いします。 背景 トークンの役割 リレーヤーの手数料 ガバナンスの権利 ZRX の時価総額:$161 M 流…

Ethereum2.0を加速させるMoloch DAOとは

Moloch DAO というプロジェクトが、ETH Denverというイベント時に、Ethereum のメインネットでローンチしました。 ETH2.0の進捗が遅れていて、少人数で限られた資金源を元に進められていることへの対策として創られました。 Guild Bankと名付けられたコント…

Crypto経済のコンプライアンスと決済を担う「Wyre」のビジネスモデル

DeFi周辺のツール発展により、非営利団体のプロトコルの上にのっかるサービスやサポートする企業のビジネスを構築できるようになってきました。Wyreもその筆頭となっていますが、今回はTokenLabで配信したWyreのレポートについて一部公開していきます。 Wyre…

『UMAプロトコル』が可能にする"DeFi"の世界/オープンな金融市場

DeFi(Decentralized Finance)が一部で盛り上がりつつあり、UMA(Universal Market Access) も重要な役割を果たすため、書きました。 まだあまり話題になっていなく、若干ステルス気味ではありますが、先取りするのは得意なので、見ていきましょう。 【目…

Basic Attention Token(BAT)とBraveの仕組みを見る

Coinbaseが取扱を検討していて、話題のBATですが、「Brave社にデータを渡すことによりBATがもらえる新しいブラウザ!」とかいうweb3.0の思想をわかっていない見当外れな記事を多く目にしましたので、少しここで書いていきます。 チームについて サンフランシ…

【Elixxirの概要】暗号通貨の生みの親 David Chaumの新しいブロックチェーンとは

2018年9月末にシンガポールでConsensusというイベントがありました。そこで突如公開されて話題になっているのが、Elixxir(エリクサー)というプロジェクトです。 話題になっている理由は、プロジェクトを率いるのが、David Chaumだからです。彼は、Bitcoin…

暗号通貨Custody(カストディ)サービスの企業紹介・ビジネスモデル

目次 Crypto Finance Swisswquote xapo Vo1t BitGo ALTAIRIAN CAPITAL BANK FRICK Bitcoin Suiss AG(Swiss Crypto Vault) GEMINI itBit Digital Asset Custody company koine Finance kingdom TRUST Coinbase Trustology Fusang Vault Smart Valor Custody…

Polkadotの土台であるブロックチェーン開発キット「Substrate」とは

youtu.bePolkadotを率いるGavin Wood(Ethereum共同創業者)による説明動画 Subsrateとは Substrate(サブストレート)とは簡単に言えば、ブロックチェーンや暗号通貨を新しく作るためのソフトウェアです。PolkadotはこのSubstrateを土台にして現在つくられ…

ブロックチェーンに位置情報を作る FOAM の概要と仕組み

FOAMというプロジェクトがあります。 foam.space ものすごく簡単に言うと、位置情報を参照できる標準プロトコルを作る・世界地図を作る、というプロジェクトです。 後述する課題を解決するためのプロジェクトですが、簡単に表現すれば「分散型、プライバシー…

セキュリティトークン(証券型トークン)がなぜ騒がれているのか?トークン化のメリットとは?

久しぶりのブログです。メルマガを書くようになってから、そちらがメインでしたので、あまり更新できませんでした。さて今回は、セキュリティトークンについてです。 セキュリティ(証券)トークンという言葉が暗号通貨/ブロックチェーン界隈では頻繁に見る…

Cosmosのマルチトークンモデルについて

メルマガ「Bspeak!」から一部抜粋した内容になります。これ以外も書いているので、よかったら登録してみてください。 www.mag2.com Cosmosという異なるブロックチェーン間で互換性をもたせようとするプロジェクトがあります。Cosmosにおけるトークンについて…

暗号通貨のクリプトメルマガを始めた

暗号通貨のクリプトメルマガを始めました。無料です。 ブログで解説する記事も増えてきたし、何か人とは違った形で発信してみたかったのがきっかけです。 また元Microsoftの中島聡さんのメルマガに感動していたので、同じようにテキストとスマホの相性をいか…

「チャネルファクトリー」はペイメントチャネルをより効率的にしうる

Bitcoinはスケーラビリティ問題に直面していて、マイクロペイメントチャネルがさばけるトランザクションレートとスピードを上げるので、解決策になりえる、と言われています。しかし、すべてが解決というわけではなく課題もあります。 例えば、マイクロペイ…

Ethereumの歴史を1000文字で見てみよう

Ethereumは、2014の7~8月にICOがされました。その後、Ethereum Switzerland GmbHという会社がICOの資金で正式にソフトウェアプロジェクトを開始しました。2015年の7月になりEthereumが公開され当時11.9百万トークンがネットワークに存在していました。 …

aeternity(æternity)のæpp開発

æternity(以下aeternity)は分散型aeternityアプリ(通称æppらしい)のエコシステムを作るというゴールに向かって開発を続けており、現在アプリチームは、æppのエコシステムの基礎を作っています。その進捗具合になります。 æpp æternityの投票アプリは、現…

ブロックチェーンで使われるハッシュやデジタル署名とは何か?

暗号学について説明として、基礎となる概念2つ、ハッシュとデジタル署名について説明します。 ハッシュとは、任意のデータをインプットしたときに、いくつかのアルゴリズムを通し、outputととして出てきた固定の値をハッシュと呼びます。 このinputは、どの…

ERC-20トークンコントラクトはどのように動いているのか

Ethereumの現在の主流のトークンコントラクトであるERC20について、特徴と機能、仕組みを見ていきます。 Ethereum Wikiと以下のポストをまとめました。 ERC20 Token Standard - The Ethereum Wiki Understanding ERC-20 token contracts – Jim McDonald – Me…

BitcoinとLitecoin、ライトニングチャネルのAtomic Swapに成功

Lightning Labsの開発チームは、テストネットのビットコインとライトコインをライトニングチャネルで交換することに成功しました。(このような異なるチェーンでの通貨のやり取りはアトミックスワップと呼ばれます。) トランザクションはブロックチェーン上…

Parityライブラリ自己破壊、何が起きたか、どう防げたか

Parityのバグについて昨日、凍結された資金を持つPolkadotの見解を書きました。 そして今日、Parity側の見解がでました。 以下になります。 ーーー 11月6日 02:33:47 (UTC)にParityマルチシグウォレットの「ライブラリ」スマートコントラクトコードに脆弱性…

Parityバグ、Web3の見解アップデート

Parityのバグの問題について資金が凍結されたWeb3 Foundationのアップデートを翻訳しています。 medium.com 11月8日、EthereumのカンファレンスDevcon3のあとに、Parityのマルチシグウォレットのライブラリに脆弱性が見つかり、悪意のなかった人がコント…

法定通貨 vs 暗号通貨 (コスト面)

Bitcoinは最近、最高値(いわゆるAll Time High=ATH)を更新し続け、Ethereumも既存ビジネスの仕組みをDisruptしようと日々存在感を増し続けています。 暗号通貨は、Iot時代には欠かせないし、個人のクリエイティブにお金をもたらすものと思っています。そ…

Ethereumはどのように動いているのか

最近では主要なメディアEthereumが出るようになってきました。Ethereumを聞いたことがあってもよくわからんという人が多いと思います。 また、AmazonがEthereumの名前のついたドメイン名を取得したというニュースも、なぜかBitcoinのイラストが表紙になって…

Ethereum Devcon3のVitalikのコメント

メキシコ、カンクンでEthereumの開発者カンファレンスが行われています。 www.youtube.com Ethereumの創業者であるVitalik Buterinは、ブロックチェーンの近い将来のビジョンを共有しました。話の中心は、データがサブセットに分割されるシャーディング(sha…

ビットコインが70万円を突破

タイトルの通り、1ビットコイン(1BTC)の価格が70万円を超えました。 つい2ヶ月前は45万円突破で、上がりすぎでしょう。と思っていたのですが。 coffeetimes.hatenadiary.jp ちなみに1BTCが70万円なだけで、0.1BTC(7万)とか、0.01BTC(7千円)など、…