Ethereum Devcon3のVitalikのコメント
メキシコ、カンクンでEthereumの開発者カンファレンスが行われています。
Ethereumの創業者であるVitalik Buterinは、ブロックチェーンの近い将来のビジョンを共有しました。話の中心は、データがサブセットに分割されるシャーディング(sharding)というプロセスについてです。小さいデータパケットを、ノードに格納することができるようになります。(今はフルノードに関してはすべてのトランザクションの履歴全体を同期する必要があります)
ソフトウェアはまだ開発中ですが、このアプローチは、トランザクションコストと処理時間を短縮し、Ethereumの抱える最も解決すべき課題であるスケーラビリティを向上させるためのアプローチだと彼は語ります。
さらに、デプロイは少し先になりそうだそうですが、Pythonでのshardingのproof of conceptは完成に近いようです。
またEthereumの他のプロジェクトにも言及しました。例えばEthereum Virtual Machineのアップグレードについてで、 WebブラウザがEthereumノードとして動作することを可能にする、Ethereum flavored webAssembly(eWASM)と呼ばれるメカニズムになるようです。
さらに 「ステートレスクライアント」と呼ばれるコンセプトが開発され実装されると、クライアントとネットワークを同期させるプロセスを合理化することができます。
ビットコインが70万円を突破
タイトルの通り、1ビットコイン(1BTC)の価格が70万円を超えました。
つい2ヶ月前は45万円突破で、上がりすぎでしょう。と思っていたのですが。
ちなみに1BTCが70万円なだけで、0.1BTC(7万)とか、0.01BTC(7千円)など、分割して購入できます。一番はじめの方などは、ここがわからず、高すぎといって躊躇する人をよく見てきました。
さて価格がここまで行くと、いろいろとキャズムを超えます。エンジェル投資する人や独立する人も増えるでしょうし、企業も開発に回すリソースが増え、より仮想通貨が身近になるサービスが出て来ることでしょう。
ガバナンスの問題で色々、実はあるんですが、それは後のち解説します。
まだ持っていない方は、体験してみましょう!(煽り
・Zaif
Ethereumのドメインを取引。インターネットドメイン売買のようなName Bazzarが登場
Ethereum Name Service(ENS)は、2017年4月にメインネット上に稼働しました。そのローンチは、オークションプロセスを使用することで、誰でも簡単に ".eth"で終わる名前を登録できました。
そのオークションシステムでは、7文字以上の長さの.ethアドレスを購入することができ、ローンチ以降、 61万8000件以上のオークションが開始されており、3,298,707 ETHが入札されています。 ENSは日々進化していて、今後2年以内に予定されているアップグレードにより、7文字未満の短い名前のオークションが可能になります。
ENSとは何か?
Ethereum Name Serviceは、読めるEtherのアドレスを提供するためのシステムです。暗号通貨が大衆に使われるためには非常に大切なステップです。普通Etherのアドレスは43桁の非常に長くもので、初心者を混乱させるものですが、ENSを使えば、誰でも簡単に短いアドレスを作ることができます。例えば “CoffeeTimes.eth” のような感じです。
資産としてのENSドメイン
ENSオークションにおいて、多くのEthereum nameが買われるようになってから、一度とった .ethのドメインを他の人に渡すツールが求められるようになってきてましたが、これまでそのようなサービスは存在していませんでした。
所有権を交換しようとする人たちは、お互い信頼し合うか、カスタムスマートコントラクト、もしくは弁護士をつけて法的契約に頼る必要がありました。
そんな中でも、ENSの立ち上げから過去6ヶ月間、.ethの名前はものすごい数がオークションにかけられました。高価な.ethの名前として、exchange.ethが6,660 ETH(約609,000ドル)、foundation.ethは300 ETH(27,000ドル)、weather.ethは101 ETH(9,000米ドル)でオークションにかけられました。
.ethアドレスの多くは、将来の購入者により高い価格で売って利益を出すような転売のために買われています 。さらに、現行のやり方ではアドレス名の不法占拠を促しているという批判もいくつかあります。
初期のインターネットブームのときのドメイン名と同じようなことが起きています。
最初のENSドメイン市場
そこで、最初のパブリックENS市場であるName Bazaarが最近、サービスを開始しましました。このプラットフォームは.ethアドレスの所有権を譲渡する方法を提供しており、トラストレスなスマートコントラクトをベースとしたインターフェースで簡単にEthereumの名前の所有権を譲渡することができます。
これにより、.ethアドレスのやり取りに伴うトランザクションコストを削減することができます。所有権を譲渡するために必要なのは、MetaMaskまたはParityのブラウザ拡張を使ったEthereumのアドレスだけです。
あるいは、ENSドメインはhttps://www.reddit.com/r/ENSMarket/でも交換ができます。今現在では、ENSドメインの販売を目指している人数は300人を超え、数百人もの人々が参加しています。
現在、世界中に2900を超えるDNSドメインレジストラがあります。これは私たちが普段使う標準的なWebアドレスのプロトコルです。Ethereumの採用率が増加し続けると、それよりも多いENSドメインレジストラのプールができることでしょう。
参考:
Speculators Jump On New Gold Rush Called Ethereum Name Service