Token-as-a-Service:TaaSは暗号通貨の投資ファンド
2017年4月、TaaS(トークン・アズ・ア・サービス)というEthreumトークンがクラウドセールにて配布されました。簡単に概要を書きます。
簡単に言うと投資ファンド。TaaSの運営元が投資ファンドとして、ブロックチェーン・仮想通貨プロジェクトやサービスに投資をします。そのリターンを毎四半期ごとに、TaaSトークンの所持者に還元するというものです。
例えばTaaSプロジェクトが、ビットコインやいろいろなプロジェクトに投資をし、1億円利益がでたとしましょう。その50%の5000万円をトークンホルダーが山分けします。自分の保持しているTaaSトークンの数が、1,010,000 TaaSであれば、TaaSの全発行(101,000,000TaaS)の1%を自分が持っていることになるので、5000万円の1%の50万円相当のEthreumが、TaaS保有アドレスに送信されます。
ファンドとして、毎月・どのプロジェクトに・いくら投資しているのか・パフォーマンスがどうだったか、というポートフォリオの情報は、Crypto Graphic Auditというソフトで確認ができ、ブロックチェーンの特性上、透明で改ざんできないデータのため、100%正しい情報を見ることができます。
このソフトは今月5月から開始されるようです。
また先程、利益の50%はホルダーに還元とありましたが、残り25%はファンドの再投資資金として使われ、ファンドが大きくなっていきます。残り25%は運営費等に当てられる予定です。
現在TaaSは、LiquiとLivecoin の取引所で手に入れることができます。
仮想通貨プロジェクトは順調に成長しています。今年は、株式市場のIPO(新規上場)より、仮想通貨プロジェクトのICO(イニシャルコインオファリング=IPO相当の意)のほうが2倍以上資金を集めています。
うまく機能すればこのようなファンドで遊ぶのも楽しいかもしれません。
Belacoinとは?そしてBelacamの将来性について
久しぶりの更新です。ここ最近はGMATというテストで撃沈し5月末のリベンジのため、かなりの時間を割いて勉強しています。仕事もそれなりに忙しく、ブログを更新していませんでしたが、GWに入ったため、BelacoinとBelacamというサービスについて手短に書こうと思います。
Belacoinとは
暗号通貨の一種です。相変わらず米国好きで、米国のスタートアップ事情に目がない私ですが、かつ仮想通貨・ブロックチェーン関連となると更に好奇心が増します。それで興味を持ち始めたのが、このBelacoinというプロジェクトです。
米国で会社登記がもっとも多いデラウェア州に本拠地を構えるAmbiafundが運営・開発しています。技術が独創的というよりは、仮想通貨やブロックチェーンのユースケース(利用シーン)を多く作っていこうという考えの元、事業をしています。
Belacamについて
Belacoinを使ったサービスがBelecamです。一言で言えば、報酬のあるインスタグラムです。つまりユーザは写真を投稿して「いいね!」がつくとBelacoinを獲得できるSNSです。Belacoinはpoloniexなどの世界最大取引所でBitcoinに交換することができますから、実質、法的通貨を得られることになります。
以下のようにYahoo!Finaceで「Instagramよ、ライバルがきたぞ」という説明がされています。
Watch Out Instagram, This Competitor Lets You Get Paid for Posting
現在はBeta版テストとしてしっかり稼働はしているものの、デザインもお世辞にも綺麗とは言えません。しかし5月末にはデザインが以下のように刷新される予定です。
(左が新しいデザイン。右が現在。)
We've heard your feedback, and we're redesigning #Belacam. More screenshots later, but here's a side-by-side comparison (redesign on left) pic.twitter.com/xsNNDBTUg1
— Belacoin (@BelaCoin) 2017年4月24日
また細かい話(界隈の人は好きな話)ですが、5月のデザイン刷新と並行して幾つかのアップデートを予定しており、プログラムソースのコア部をLitecoinベースに書き換えるとのことです。したがってSegwitを導入し、ユーザが増えてもBelacoinを遅延やストレスなく獲得・送金することができるようになります。
また運営元のAmbiafundが、元Facebookのエンジニアを手伝いで雇えたそうで、バグ取り含めて開発はかなり早く進んでいます。人員が確保しやすいのはアメリカのスタートアップの強みだと言えますね。
今後
Instagramのユーザ数はつい最近700百万ユーザを超え話題になりましたが、多くのヒットSNSは同じような緩やかな増加のあと線形に伸びていきます。(Facebookも同様でした。)
写真はStatistaより引用
Belacamも似たようなユーザ曲線を辿るとすれば、個人の活動や趣味で経済的安定を得れる時代が実現したと言えます。
それは一例に過ぎませんが、Occupy of Wall Streetから明るみに出た貧富の差への対応策として、仮想通貨のアプリやサービスは、ベーシック・インカムと並ぶ解決策になり得るといえます。
ギャンブルプラットフォーム Vdice 稼働中です。
ブロックチェーンとスマートコントラクトによって、胴元のいないギャンブルプラットフォームを実現しているVdiceであるが最近ユーザも増えアクティブさが増している。
このVdiceは、ギャンブル利益を、ギャンブルの勝者とトークンホルダーに還元するというものである。例で説明しよう。ICOの結果、33,390,496VLSトークンが生成され、配布された。ICOもしくは取引所で、あなたが100,000VSL持っているとしよう。つまり持ち分は全体の0.299%である。
そしてVdiceのユーザたちがギャンブルゲームを行った結果、ロックピリオド(Lock Period)と呼ばれる期間中が始まったときに、1000ETHが利益箱(ProfitContainer)に貯まったとしよう。これらの利益箱のトークンは、VSLトークン保持者で山分けということになるため、あなたは0.299% x 1,000 ETH = 2.99 ETHをこのロックピリオド中に、引き出すことができる。
こちらのリンクにアクセスすると、利益箱(ProfitContainer)が次いつロックピリオドに入るのかが表示される。ステータスがロックのときのETHの受取方法はこちらにまとまっている。
VSLの入手方法
ICOに参加していない人は、現在以下の取引所でVSLトークンを入手可能だ。
・Etherdelta
・Liqui
・Livecoin
2017年の春には、BittrexやPoloniexを含む新たな取引所に上場する計画をしている。現在ICO価格とほぼ変わらない価格で入手できる。
今後
すでにサードパーティに環境をオープンにしており、多種多様なギャンブルアプリの開発に力をいれている。単なるギャンブルアプリをスマートコントラクトで実装することを目指すのではなく、技術を磨いてニッチな賭け事に積極的に展開していく予定である。